【解熱剤は不必要!?】

「解熱剤は不必要かも知れない」

解熱剤は治癒を遅くする。

季節の変わり目、寒暖差が激しく風邪もひきやすくなる時期かと思います。

免疫力を上げるお話もたくさんありますが、今回は既に風邪をひいてしまった時の対処法の一例をあげていきます!

適度な発熱を治療せずに放置することで、感染をより早く体から排除し、炎症を抑制し、損傷した組織を修復することが判明しました。

逆に発熱を起こさせない場合では、治癒に倍の時間がかかったそうです。

この実験は魚で行われ、動物実験というものは基本的にエビデンスレベルとしては低いのですが、適度な発熱は進化的に動物界全体で保持されているとしているので、発熱を引き起こすメカニズムは動物間で共有されているため、人間でも同様の利益があると期待できるとのことでした。

熱が出るのは菌を倒すためというのは、良く聞く話ですが、菌を倒すための上がった体温を下げてしまうことは、単純に菌が倒しにくくなり、病気が悪化したりすることは容易に想像ができますよね!

ぜひ参考までに!

(参考文献)

Fever integrates antimicrobial defences, inflammation control, and tissue repair in a cold-blooded vertebrate

Farah Haddad et al. Elife. 2023.

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