HIITは本当に体脂肪を燃やすのか?

 

 
皆さんこんにちは!
JATA認定トレーナーのたくやです!

 
今回は、最近話題の「HIIT トレーニング」についてお話します。

 
 

【HIITについて】

 

HIITとは、簡単に言うと「息が切れるくらいに強度の高い運動と、強度の低い運動を交互に行う」トレーニング法です。

 
全力ダッシュとゆっくりと歩くのを交互に行うと言うとイメージがつかみやすいかもしれません。

 
色んなトレーニング方法があるので良かったら調べてみてください!

 
体脂肪を減らすには、カロリー収支をマイナスにすることが必要です。
それには、食事制限でカロリー摂取量を減らすのが効果的ですが、運動でカロリー消費量を増やすという方法も考えられます。
一般的に、時間を掛けて長距離を走ったり泳いだりする有酸素運動がよく使われます。
最近では、有酸素運動よりも体脂肪を落とす効果が高いとして、「高強度インターバルトレーニング」という運動が注目を集めています。
なぜ有酸素運動よりも効果が高いとされている理由としては

 
・体内で体脂肪を分解する物質が沢山出る。
・運動中のエネルギー消費が高い。
・運動後もカロリーを消費する。(アフターバーン)

 
以上の理由が挙げられますが、
はたして本当に体内でそのような事が起きているのか?
本当に有酸素運動よりも脂肪燃焼するのか?
この二つを解説したいと思います。

 

 

【HIITと有酸素にそこまで大きな差はない】

 
結論から言うと
HIITと有酸素運動を比べた時、脂肪燃焼という観点で見た場合2つに大きな差はありませんでした。
実際の実験結果をもとに解説していきます。
先ほど記述した「体内で体脂肪を分解する物質が沢山出る。」

 
これは
・アドレナリンなどのカテコールアミンという物質
・成長ホルモン

 
この2つが体脂肪を減らす物質と言われていて、HIITではこの2つが多く分泌されていると言われています。
次の実験では、HIITと有酸素ではアドレナリンの出力に差が出るのか・アドレナリンによって体脂肪が分解されるのかを調べています。

 
HIIT:30秒間の強度の高い運動と、4分30秒間の強度の低い運動を交互に行う。それを4回繰り返す。
有酸素運動:ややキツめの強度の運動を60分間行う。

 
両者とも自転車運動を行ってもらい、実験結果を見たところ
運動を終えたすぐ後では、HIITの方が有酸素運動よりもアドレナリンが多く出ていたことが見られました。
しかし、両者の血液中の脂肪酸の量を調べたところ、より脂肪酸が分解されていたのは有酸素運動の方でした。

 
アドレナリンの出る量が少なかった有酸素運動の方が、運動後の脂肪酸の量が多かったのです。
これだけ見ると、有酸素運動の方が脂肪燃焼効果が高いように思えますが、ここで注意が必要です。
体脂肪が減るためには、分解された脂肪酸が燃焼する必要があります。

 
アドレナリンや成長ホルモンによって体脂肪が分解されたとしても、それが燃焼されるかどうかは一番最初に記載した普段からのカロリー収支にかかってきます。

 
カロリー収支がマイナスでなければ分解された体脂肪は燃焼されることはなく、体重や体脂肪の減少にはつながらないのです。

 
そこで、HIITによる体脂肪への効果を見るには、HIITを行うことでカロリー収支がどのように変わるのかを見ていく必要があります。

 
長くなってしまったので、次回は「HIITを行うことでカロリー収支がどのように変わるのか」

 
こちらを解説しておきたいと思います!
最後まで見て頂きありがとうございます!
次回もお楽しみに(^^)

 
 
執筆者:JATA認定トレーナー橋本拓也
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