腸内環境と筋肉の関係


今日は腸内環境と筋肉量の関係をお話ししていきたいと思います!

まだ、可能性としてですが、今後サルコペニアの治療の手段としても使われる可能があると研究されており、面白かったのでシェアしたいと思います。


腸内環境は筋肉とも関係がある!?


今回は2019年7月にScience Translational Medicine に掲載された、スイスのローザンヌ大学の研究を参考にしています。

この研究では、無菌の腸内細菌を持っていないマウスと、普通の腸内細菌を持ったマウスを比較した研究です。

その結果、無菌の腸内細菌を持たないマウスは普通のマウスと比較して、骨格筋が弱く、エネルギーが少ない事が発見されました。


腸内環境でなぜ筋肉が弱くなる?


2つ要因があるようなので、お話ししていきたいと思います。

①運動時に必要な特定のタンパク質が少ない


ちょっとマニアックですが、筋肉を動かす時にラプシンとLrp4というタンパク質が必要になります。

無菌の腸内細菌を持たないマウスは、これらのタンパク質が少ないため、骨格筋が弱くなったと報告されています。

また無菌のマウスはインスリン様成長因子も低下すると報告されています。

②ミトコンドリアの問題


ミトコンドリアは身体のエネルギーを作る発電所的な役割をします。

無菌の腸内細菌を持たないマウスは、ミトコンドリアでエネルギー生成をする能力が低下することが発見されてます。

マウスの段階ですが、将来的にはサルコペニアの予防にも使われるかもしれませんね。

また今後も色々発信していこうと思います!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です