筋トレは死亡リスクを下げる!?
【筋トレ効果は、死亡リスクも下げる!?】
今日は筋トレの健康効果をお伝えしたいと思います。筋トレというと、美容や体力の向上、サルコペニア(加齢に伴う筋肉減少)の予防が注目されますが、今回はさらなる健康効果があることをお話ししていきたいと思います。
【筋トレは全ての死亡リスク、特にがんの死亡リスクを下げる】
今回は2018年5月American Journal of Epidemiologyに掲載された、シドニー大学の研究を参考にしている。この研究は、30歳以上の男女80,306人を対象としたコホート研究であり、筋トレを行うことにより、死亡リスクがどう変化するかを調査した研究である。
研究の結果は、筋トレを行っていたグループは何もしていなかったグループと比較して、あらゆる原因での死亡リスクが23%低かったと報告されている。また、ガン関連の死亡リスクに関しては31%低かったと報告されている。
この研究では、ガンの死亡リスクに関しては、有酸素運動を行うより、筋トレを行った方がより効果があるという結果になっているというのも面白いところですね。
【なぜ、ガンのリスクが特に下がるの?】
・筋トレは性ホルモンを正常化させる
2008年アルバータ大学の研究によると女性では乳がんと子宮内膜がん、男性では前立腺がんのリスクを低下させたと報告されている。
・ガンにかかった人の生存率を下げる
2014年のサウスカロライナ大学の研究によると、筋トレを行ったことによりガンにかかった人の死亡リスクを33%下げたと報告されている。
また、筋トレは全身の炎症を下げる効果も報告されており、色々なメリットが合わさって死亡リスクが下がっているのだと思われます。
【どんな筋トレしても効果があるの?】
この研究では、自宅で腕立て伏せやスクワットをしたグループとジムで運動をしたグループも比較していますが、どちらでも同等程度の効果があるようです。※若干ジムグループの方がより効果があるという結果。
どうしても忙しくてジムに行けない方は、自宅で簡単な筋トレをしてもよいかもしれないですね。
【どれくらい、筋トレすれば効果があるの?】
この研究では低ボリュームの運動でも効果があると報告されています。
初心者の方は週2回15分程度から始めていけば、無理なく健康効果が得られるので試してみてください。
執筆者:robust life代表 葭原祥平
robust life