宿便の真実
宿便をご存知でしょうか?
宿便とは、便が腸にこびりついていて、溜まって取れなくなっている現象のことを言い、誰にでもあるそうです。
宿便をなくすために、断食やデトックスなどをしましょう!と言う広告もあり、それに関するサプリやお茶などたくさん売られています。
しかし、実は宿便というものは存在しません。
大腸肛門病消化器内視鏡専門医の方が約1万人以上の腸を見ましたが、便が腸にこびれついて溜まって取れなくなっているような現象は、誰一人いなかったようです。
宿便が出た?デトックスや酵素ドリンクなどで出る便はなに?
デトックスや断食、酵素ドリンクで生活をすると、宿便が出たと喜ぶ方もいますが、実は宿便ではなく、食事量が減ったことによる便秘になった時の便です。
食事量が減っても便はでます。なぜなら、腸壁細胞や細菌類は便に含まれる食べ物カスの約3~4倍も含まれるからです。一方便に含まれる食べ物カスは便の5%しか占めません。
腸のなかの食べものが少なくなると、腸内細菌が死んでまったり、腸内細菌が腸粘膜を分解し、壊してしまいます。
その結果、腸内環境が悪化し、便秘や黒い便が出てしまいます。
過度な長期的な断食は腸内環境の観点から見ると、よく無いかもしれません。
結論
宿便は存在せず、宿便とは便秘でした。
便秘自体は身体によく無いので、解消した方が良いです!
次回は便秘解消法について、お話ししていきます!